ぐうたらぐーったらしながら、食べて飲んで旅してます

【読書】25グラムの幸せ -ぼくの小さなハリネズミ-

小さなハリネズミに出会った、牛専門獣医師。

 

動物が大好きで獣医師となったが、今まで無我夢中になれるほどの情熱が湧かなかった。しかし、小さなハリネズミに出会ったことがキッカケで、情熱が燃え上がる。

 

周りとの関係も少しずつ変わっていき、彼は無我夢中になれる事を見つけた。そして、今も奮闘し続けている。

 

 

実話であり、いま、まさにハリネズミのための保護センターを立ち上げ、奮闘している。

 

主人公の痛いほどの想い、そして、心配性すぎる性格を見抜いているジュリアという、ハリネズミのエキスパートが遠方から助けれくれ、母や従兄弟にも助けられ、友人から知人へ、ハリネズミの保護へ輪が広がっていく様を見ていて、ハラハラしたりホッと胸をなでおろしたり。

 

ハリネズミの生態も知れて、なかなか面白い。

 

ハリネズミは可愛いだけではない事を知りました。いま、ブームが来ているとか?飼いたいとお考えの方は、一読しても良いかも知れません。

 

 

4月が終わろうとしている

なんと。気がついたら、4月の最終日になっていた。

 

人との別れから始まった今月、旅に出たり、上司に相談したり交渉したり、なんだりかんだり。

 

5月はGWから始まり、さて、ぽかーんと開いてしまった時間、何をしようか。

 

新緑が気持ち良いから、散歩でも行こうか。ダラダラしようか。

間違いはある

せんじつ、知的財産管理技能検定の2級の記事を間違えてあげてしまっていた。

下書きにしていたつもりだったが、公開されていた。

編集中だったため、内容も全然違う。もし、見てしまった方がいらしたら申し訳ない。

 

間違えておりました。

 

大変失礼いたしました。

【読書】遺体 震災、津波の果てに 石井光太

釜石の遺体安置所に関わった、地元の方々のお話をまとめたもの。

 

地震が起きてから、様々な所で遺体と向きあう人達。探す人、運ぶ人、検査する人、見守る人、奔走する人。遺体安置所から、遺骨安置所になり、その後、身元不明のままの遺骨は、地元の被災を免れたお寺へ運ばれた。

 

釜石は、ある場所を境界にして、被災した場所と免れた場所でマチが二分した。他の地域や団体の助けもあるが、地元の方も多数、遺体と向き合う事になる。

 

地震津波から、あの人を、この人を、助けられたのではないか、もっと自分は何かできたのではないか、と自問自答し続け、苦悩し続ける。時には自分の知り合いや、友人を見つける。

 

向き合ってきた方達には本当に頭が下がる。自分がお願いされて、果たしてその役をできるだろうか。

 

遺族に合わせてあげたい、釜石のために、と耐えて努める姿に胸を打たれる。

 

その時、何が出来るのか、それはわからない。でも、向き合う覚悟はできたのではないかと思う。

 

知る、ということは、本当に重要な事だ。知って、話す事で、震災とは、遺体と向き合うということはどういう事なのか、二度と起こらないようにするにどうしたら良いのかと言う事を考えるきっかけとして、広がってほしい。

 

※フラッシュバックなどもありますし、たくさんの方に読んでいただくのは難しいかもしれません。それでも、一人でも多くの方に読んでほしいと思います。

読んでるうちに、被災した方の成人式のスピーチを思い出したり、震災特集のラジオ番組を聴いたりして、被災した方のお話を聞いて胸が痛くなりました。辛い思いをする人がもう出なくなる世の中になってほしいです。

アフターダークと広瀬すず

海街ダイアリーで、広瀬すずさんをちゃんと見たと思う。

 

それからというもの、高校生や大学一年生くらいの女の子の登場人物がいると、広瀬すずさんがイメージとして湧き上がることがよくある。

 

アフターダークもその1つだった。浅井マリは、広瀬すずさんなのである。しかし、浅井マリの姉である浅井エリは、というと、アリスさんでは、ないかもしれない。元女子プロレスのヒール役のカオルさんは、あの人なのだが、名前がわからない。金髪の短髪で、姉御肌な感じの方。ダンプ松本よりももっと下の世代で…。いや、もう、わからなくていいような気がする。自分の頭の中のイメージだから。

 

 

村上春樹アフターダーク、広瀬姉妹に出演してもらったらどうだろうか。

他の登場人物は、まるで思い浮かばないが。。。

 

広瀬すずさん。いいですよねー。わたし、好きです。

 

【読書】居酒屋兆治 山口瞳

最近、おんなじ作家の本ばかり読んでしまう。と、飲み屋の席でよく隣になる方に話し、オススメの作家を聞いた。

 

自分は、純文学が苦手であることや、気楽な作家が好みな事を話すと、開高健山口瞳はどうだろう?と教えてくれたのだ。

 

開高健佐治敬三最強のふたりの本を読んだら、なんと、山口瞳サントリーで働いていたことがわかり、繋がっていたんだなと思うと不思議な感じがした。

 

図書館でぶらぶらと読みたくなる本はないかと、書架から書架へ歩いていて見つけた。居酒屋兆治。名前だけで、手に取りたくなる。

 

藤野伝吉が、サラリーマンを辞めて、もつ焼き居酒屋兆治を始める。かつて、想い合ってるのに結ばれなかった、さよ。居酒屋兆治に集まる人間模様。寂しさとか、哀しさとか、馬鹿馬鹿しさとか。いろんな感情を含めて、なぁんか、人間って愛しい生き物だなぁと感じさせる人情物語。

 

よく行く飲み屋を思い出してしまった。

 

※人情物語が、やはり好きなのだなと、実感しました。落語も人情物が好きです。高倉健が、兆治を演じているらしく、見て見たいですね。小説と、イメージが違いますが。。。

【読書】神去なあなあ日常 三浦しをん

映画を見てから読んだので、登場人物が、映像として浮かんでしまった。

 

本筋は主人公が林業に段々と魅せられ、田舎暮らしになんだかんだ順応して行くが、他の部分は設定が違うところもある。違和感がある方もいるだろうが、映画は、小説の世界観を大事にした上で、青春爆笑ストリーになっているんだということがわかった。

 

小説は小説で、映画は映画で、違う面白さがあるので、興味があればどちらもオススメしたい。

 

三浦しをんが描く主人公が、ほんとうに今時の若者。という感じで、主人公の語りで、彼の目線で、軽いタッチで田舎暮らしや林業や自然の中で生きて行く事が書かれて行く。そこに重さや説教臭さはまるでない。

 

わぁーっこんなんあるんだねー。すごーい。という感じの作者の感動を、聞いているような感覚になるのである。

 

そして、巖さんが、かっこいい。

 

※読んでる途中に、自分がほんとうに神去村にいるような、土や森や木の香りがするような、風や霧を肌で感じるような気がします。読後は、ただ、三浦しをん、やっぱり凄いな。と思うのでした。