ぐうたらぐーったらしながら、食べて飲んで旅してます

【読書】アフターダーク 村上春樹

私たちは、どこかで、すれ違っているかもしれない。繋がりなんてない、と思っているが、本当は微かに、繋がっているかもしれない。

 

意識と無意識、睡眠と覚醒、闇と光、生と死の間。色々なことを意識させられる。

 

時間を区切って、登場人物達の経過が書かれる。村上春樹が、事実、見てきたものを語っているだけのような気もしてしまうし、その場に居合わせたような気もしてしまう。

 

全てを明確に、書き切らないところが、とても好みである。読後に、あーでもないこーでもないと、想像して楽しめる。

 

村上春樹のクドさがあまりない、サラッとした小説です。まぁ、若干のクドさはありますが、苦手な方でも読めるのではないかと思います。