ぐうたらぐーったらしながら、食べて飲んで旅してます

【読書】神去なあなあ日常 三浦しをん

映画を見てから読んだので、登場人物が、映像として浮かんでしまった。

 

本筋は主人公が林業に段々と魅せられ、田舎暮らしになんだかんだ順応して行くが、他の部分は設定が違うところもある。違和感がある方もいるだろうが、映画は、小説の世界観を大事にした上で、青春爆笑ストリーになっているんだということがわかった。

 

小説は小説で、映画は映画で、違う面白さがあるので、興味があればどちらもオススメしたい。

 

三浦しをんが描く主人公が、ほんとうに今時の若者。という感じで、主人公の語りで、彼の目線で、軽いタッチで田舎暮らしや林業や自然の中で生きて行く事が書かれて行く。そこに重さや説教臭さはまるでない。

 

わぁーっこんなんあるんだねー。すごーい。という感じの作者の感動を、聞いているような感覚になるのである。

 

そして、巖さんが、かっこいい。

 

※読んでる途中に、自分がほんとうに神去村にいるような、土や森や木の香りがするような、風や霧を肌で感じるような気がします。読後は、ただ、三浦しをん、やっぱり凄いな。と思うのでした。

【読書】アフターダーク 村上春樹

私たちは、どこかで、すれ違っているかもしれない。繋がりなんてない、と思っているが、本当は微かに、繋がっているかもしれない。

 

意識と無意識、睡眠と覚醒、闇と光、生と死の間。色々なことを意識させられる。

 

時間を区切って、登場人物達の経過が書かれる。村上春樹が、事実、見てきたものを語っているだけのような気もしてしまうし、その場に居合わせたような気もしてしまう。

 

全てを明確に、書き切らないところが、とても好みである。読後に、あーでもないこーでもないと、想像して楽しめる。

 

村上春樹のクドさがあまりない、サラッとした小説です。まぁ、若干のクドさはありますが、苦手な方でも読めるのではないかと思います。

【読書】レキシントンの幽霊 村上春樹

7つの短編。

 

疲れて、頭がもーっとしていて、何か軽いものが読みたくなり、図書館で借りてきた。

 

これは、本当に軽く読めて、しかも、読み終わった後に、心を軽くしてくれる。

 

たしかに、暗く重い気持ちになる話もある。でも、読むことに、エネルギーがいらないのだ。

 

あぁ、いいんだな。と。これで、いいのだ。と。思えるのだ。

 

一編ごと、違う色を持つ。

 

※久しぶりに読んで、この村上春樹が好きになのだなぁ。と。やっぱり、いいなぁ。

 

 

【読書】誘拐の知らせ ガブリエル・ガルシア=マルケス

1993年にコロンビアで起こった誘拐事件。コロンビア社会の暗部を見せつけられるノンフィクション。

 

いくつも発生した誘拐事件が、一本にまとまる。麻薬密輸組織と政府の駆け引き、人質や人質の家族、犯人組織の駆け引きや心情を、ガルシア=マルケスが見事に書ききっている。

 

ノンフィクションだ、とわかっていると、余計に恐怖に鳥肌が立ち、悪寒が走り、思わず体が硬くなる。

 

劣悪な環境で監禁されたり、見張りの人間の狂気に触れたり、死の恐怖に苛まれたり。絶望を味わい、苦悩が待ち受けている。窮地の状態で、冷静でいることの難しさ、状況を分析して対応できる勇敢さ、それを持つ事は、はたして、自分にできるだろうか。

 

読み終わったのに、また読みたくなる。そんな本だ。

 

※スペインは夫婦別姓が普通らしく、出てくる登場人物の苗字が異なり、若干、混乱しました。また、名前が似てたりすると、前に戻って確かめたり。カタカナが苦手だけれども、この人の書くものは、本当に好きです。

【読書】ペーパープレーン スティーブ・ワーランド

久しぶりの児童書。

 

紙飛行機を通じて成長して行く少年の物語。

 

母を亡くし、父は悲しみから立ち直ることができずにいる。無気力な父に、何度も期待を裏切られながらも、信じたいと願う。

 

学校で紙飛行機を飛ばし、長く長く飛ばしたのをきっかけに、親友ができ、親友や学校の先生に助けられながら、大会に出場。でもまだ自分の紙飛行機のキールが見つからない。

 

大会に出て、勝つとはなんなのか、自分はなんのために紙飛行機を飛ばすのか。キールは見つかったのか?その先に見えたものは?


感情移入して、ボロ泣きだった。

 

いじめっ子やライバルとの対峙、仲間と切磋琢磨して行く様子や、父と子の関係にハラハラしたり、気になる女の子にドキドキしたり。いたずらっ子のような祖父が出て来て、クスリと笑わせられる。ハッピーエンドなので、気軽に読める。

 

児童書だけあって、紙飛行機の作り方も詳しく載っている。大人だって、紙飛行機を飛ばしたい時は、たぶん、ある。

 

※paper planesという映画になっていて、父役がサム・ワーシントンのようですが、残念ながら日本には来なかったみたいです。ダメ父、似合いますよねー。

【銀座】中村藤吉本店 抹茶パフェ!

抹茶の甘いお菓子が食べたくて、行ってきた。平日、少し早く仕事を終えて友人と向かった。並ぶこと、10分くらいだろうか。

 

何を頼むか、迷いに迷ったが、白玉、抹茶、生クリームが堪能できそうな、抹茶パフェを頼んだ。

 

うまい。

 

抹茶スポンジが、しっとりしてる。
ラズベリー、甘さの中に刺激が生まれてる。
コメパフ、サクッサク。
抹茶ゼリイが、苦味が際立ってて、甘すぎるクリームにすごくあう!

 

すごく美味しい!

 

最後のクリーム、グラスのまま飲みそうになりながら、完食。

 

甘い栗は、自分には、必要なかった。
でも、すごく美味しい。
クリーム好きで、抹茶好きなら、絶対好きだと思う。

 

税込1400円。

 

価値ある。1400円の。

 

テーブルもカウンターもある。
1人で来ているおじさま、3人で来てる甘味男子、全然あり!うどんやお蕎麦もあって、食事の後に甘味も食べることができる。

 

パーフェクトだ。

 

※お腹空いているのと、抹茶と生クリームがとてつもなく食べたかったので、より美味しく感じたんだと思います。テーブルがもう少し間隔空いてると、もっとゆったり出来るのだろうけど、仕方ないですかねー。友人は、生クリームが苦手なのに、なぜか抹茶パフェを頼んで残していました。謎ですね。

【森下】みの家 本店 馬肉と馬肉と馬肉

馬肉、ばにく、桜なべ、たべたい。食べたい。

 

と、ここ最近、思っていた。

 

馬肉好きの友人達が、揃いも揃って東京を後にしたので、一緒に行く人がいない。
まぁ、ひとり酒ができるならば、ひとり桜なべも出来るのだろう。
でもやはりそこは、誰かと鍋を囲みたいわけである。

 

そんなところに、両親が上京するので、奢るわよ。何食べたいの。と聞いてくれたので、棚からぼたもち!的なノリで、桜なべを所望し、切望していた馬肉にありつけたのである。

 

みの家は、はて、8年ぶりくらいだろうか‥。

 

予約は4人以上から。席が空いていれば入れる。
板敷に座布団。ずーっと繋がった机に座る。通路側ではない方は、外廊下から席に着いたり。と若干不思議な様子を見るとこになる。創業明治30年の老舗。下町情緒を満喫するにはうってつけである。

 

ランチは12時開店なので、12時少し前に行けば、入れてくれることもある。待つのが苦手な方で、少人数で行く場合は、開店時間の少し前に行く事をおすすめしたい。

 

メニューは、馬刺し、馬肉のたたき、桜なべ、一品料理のおしんこ盛り合わせや枝豆、玉子焼きなど。お酒もある。燗酒に桜なべは最高だ。

 

桜なべは、部位によって色々。普通はモモだったかな?他に、ロースとヒレもある。普通に頼むと、馬肉としらたき、長ネギ、お麩が付いている。焼き豆腐やえのき、生卵を追加可能。

 

味噌仕立てのすき焼きなのであるが、これが、美味。また食べたくなる味なのだ。

 

今回は、馬刺し、桜なべ、生卵追加、ロース、ヒレも追加、ビールに漬け物盛り合わせ、ご飯。

 

満腹。満足。

 

食べ終わってから、満腹だというのに、やっぱりタタキも食べたかったなーと思った。

 

あの味が恋しくなったらまた行こう。


※馬肉はカロリーが少なく、鉄分が豊富なので、貧血があったり、油っぽいものが苦手な方にはおすすめです。匂いが苦手なら、桜なべは良いと思います。あー。また、馬を食べたくなってきた。