ぐうたらぐーったらしながら、食べて飲んで旅してます

閉店に思いを馳せる

7年通った店が閉店した。

 

ビルの取り壊しのためなので、仕方なくといったところ。

移転先が見つからず、そんなときに知人から声がかかる。

と言う事で、店主は雇われシェフになるそうだ。

 

店は10年目、目前。

途中で店のメニューから内装から変わっていき、

最初からきている常連はどんどんと変わっていった。

 

それでも、店の営業最終日であり、イベントの日の

一週間前からは、懐かしい顔に会い、語り合った。

営業最終日は盛大なパーティーとなり、一部は朝7時まで飲んだらしい。

 

とても寂しいのだが、店主が一番さみしいであろう。

 

店主は色々迷いつつ悩みつつおよそ10年お店をやって来た。

すごくいいチャンスなのではないだろうか。

 

お店を経営していたら、そうそう簡単にリセットしてやり直すことはできない。

コンセプトやメニューの変更、それに伴う改装。

店主はこれを機に、別のお店で少し働くし、なんなら、大家から、ビルを出るための支度金的なものをもらうらしい。

 

これはチャンスに違いない。

新しい店には、新しい客が来る。

新しい人脈ができる。

以前の客も来る。

人の輪がつながる。

 

そう考えれば、わるくない。と思える。

だから自分は楽しみなのだ。店主のこれからが。

 

そして自分は、行く場が減ってしまい。

ロスなのである。

どこか、気楽に入れて、さっと帰れたり、心地よく長居できる店はないだろうか。

また、開拓する日がはじまる。

 

常連たちは、今日も夜の街をさまよっていることだろう。

 

※開拓をするのは、エネルギーが必要で、最近は家にこもることが多いです。寒いですしね。

 

あれこれ、思う事 もう。冬だ

お腹の痛みがなくなり、通常の酒量に戻ったのが、約3週間前

 

ようやく秋を満喫できると思ったが、もう冬だ。

ホットカーペット、湯たんぽ、そして、エアコンの暖房。

喉や肌の乾燥。

ヒートテックに110デニールのタイツ。

 

冬だ。

 

好きだけど嫌いな冬だ。

 

キンと張り詰めたような、濁りがない空気に息が苦しくなる。

体はぽかぽかなのに、顔に刺さる風が気持ちがいい。

ちらちらと舞う雪。

しんとした夜。

降り積もるぼたん雪

半纏におこたにみかんと深夜ラジオ。

ガスストーブの上の湯気を出しているやかん。

朝の白銀の世界。

踏みしめた時の雪の音。

そして、冬のにおい

 

好きなものを上げてみると、意外と多く。

いやなこと、と言えば、

水を含んだ雪、その雪かき、寒さ。

三つだった。

 

でもやっぱり、冬は好きだけど嫌いだ。

 

 

※そろそろ鍋料理が大活躍する時季ですね。酒量も戻った事だし、飲むぞーと息巻いています。食べ過ぎ、飲みすぎには注意しなくては、と思いつついつもやりすぎてしまいます。

第一回目の除菌

さてさて、ずいぶん日が経ってしまったのだが、

ピロリとのその後の様子をお知らせしたいと思う。

 

知らなくてもいいかもしれないのだが。

辛かったので記録。

 

投薬されたのは「ランサップ800」

朝晩の二回。

薬の種類は3つなのに、飲む量は6錠。

他にアレルギーの薬を飲んでるので、一回8錠の薬を飲むことに。

軽く、老人の域に踏み込んだ感覚だ。

 

1日目

胃痛 なし

腹痛 なし

味覚障害 なし

 

2日目

胃痛 若干

腹痛 若干

味覚障害 口の中がなんだか苦い?

 

3日目

胃痛 ひどい

腹痛 ひどい、おなかゆるい

味覚障害 苦い

この日は会社を休みました。胃痛なのか、腹痛なのかもはやわからない。

 

4日目

胃痛 ひどい

腹痛 ひどい、おなかゆるい

味覚障害 苦い

この日は午前休み

 

5日目

胃痛 まだましになったがある

腹痛 まだましになったがある

味覚障害 苦い

この日はちゃんと出社したが午前中は身動きが取れないくらいの胃痛があった。

 

6日目

胃痛 ある

腹痛 ある

味覚障害 苦い

だいぶ落ち着いた。胃痛も腹痛もあるにはあるが、激痛に比べれば何ともない。

しかし、口が苦いのがずっと続くというのは意外とつらいものがある。

 

7日目

胃痛 ある

腹痛 若干

味覚障害 苦い

薬が終われば胃痛と腹痛はなくなるらしい、と聞いたので、何とか乗り越えられた。

 

薬の副作用が全くない方もいるようだが、ネットで調べた限りでは副作用がある方も結構いると言う事が分かった。不安な場合はとにかくネットで調べて、不安を取り除くことと、副作用の症状がひどいときは薬局に速攻で電話するのが一番。ダメだと判断したら、薬を飲むのを止めていいと言ってもらえる。

 

この7日間、胃痛や腹痛は柑橘系のジュースがいいとか、体は温めるとか、お茶は緑茶の温かいのがいい、とか。LG21が助けになるとか。それ以外の乳酸菌も摂れとか。ネットで調べ、お勧めと書いてあることを試してみた。

 

上記の症状は、一日中あるわけではなく、波があるのだ。

口の中の苦みも、はじめは味覚障害だとは知らず、ネットで調べて分かったのだが、

これは、朝は必ずあって、他の時間も苦みが強くなることがある。

腹痛も波があり、ぐぐーっと前かがみになり、やり過ごせば何とかなる場合もある。

自分は机に座って仕事をしているので、とにかく痛みが去るまでじーっとしていたり、あまりにも波がある場合は、トイレにしばらくこもっていたりした。

冷房対策用のひざ掛けをお腹にグルグル巻きつけたのも、意外と良かった。ホカロンは、痛くない時には熱くなりすぎて駄目であった。

ここで言えるのは、個人の症状にもよるだろうが、胃痛時の柑橘系のジュースと緑茶、体を温めることがかなり助けになった。自分の場合は口の中の苦みがつらくて、甘いもの(ジュース)と緑茶(苦い×苦い)でやりすごしたが、とにかく、甘いもで紛らわせたいというのもあり、飴をなめたり、アイスを食べたり、LG21やヤクルト(相乗効果狙い)を飲んでいた。

 

そして、これだけでは終わらなかったのである。

薬を飲んだのち、異変があったのは2日後。

顔の発疹。

はじめは、普段使わないクレンジングを使ったからだと思ったのだが、

いつものを使っても、治らず。

しかも、ひじの周り、足の裏、膝、太ももと発疹が広がり、

あまりの痒さに早退して内科へ行った。

 

薬疹だと思われる。とのことで、11月の下旬に再検査(呼気)でピロリ菌がいたら

2度目の除菌ができるかどうか・・・。という心配ありと先生に告げられる。

 

発疹については、1週間の投薬と塗り薬で落ち着いた。

 

そう。約2週間もお酒が飲めないという・・・。

恐ろしい状況だった。

まぁ、酒を飲みたいという感情は、あまりの体調の悪さでかき消されていたが。

とにかく長い2週間であった。

 

そして、いま、まだ私の胃は、たまに痛む。

お酒は、あまり飲めなくなった。

 

さて、ピロリの話題はこのくらいで。

次回は11月の後半といったところだろう。

 

美味しいものをおいしく楽しく食べれる。という幸せをかみしめたい。

 

 

※とにかく、自分にとってはつらい2週間でした。

祖父のように吐血したくない。と思いつつ、お酒を止められず、胃も痛くて、切ない日々です。ちなみに、現在の酒量は日本酒で2合がちょっときつい。

レモンサワーなら、体調が良ければ4杯でしょうか。それを週1~3。

レモンサワー1杯の日もありますし、それほど酒量が多いというわけではないと思うのです。まあ、あれです。たまにある深酒が良くなかったと思うのです。

 

 

 

 

 

ピロリと胃カメラと私

先日、胃がんの血液検査を受けた。

 

ピロリ菌。いた。

 

そういえば、一年前くらいから、胃痛が始まった。

しかし、たまにしか痛くならないので、ストレスかな。

と思う程度であった。

よく考えれば、胃腸は強い方なので、胃痛などとは無縁だったのだから、早く気が付くべきだった。

 

要二次検査の結果が届き、病院で胃カメラを言い渡される。。。

 

人生初の胃カメラ

胃弱体質ではなかったはずなのに、胃カメラ。である。

胃カメラ。とずっと書いていると、だんだん怪獣の名前に見えてくる。

 

胃カメラ

 

弱そう。

きっと、大丈夫だ。鼻からって先生は仰っていたし。

 

ということで、胃カメラ当日は朝の9時に病院へ。

服は着替えない。

まずは、消化液の泡を消して粘膜を見やすくするための飲み物を飲む。

この暑い夏に、朝から一滴も水を飲んでいなかったため、ごくごく飲める。

味は、乳酸菌飲料のごく薄く甘みがほとんどないもの。と言ったらいいか。

ベッドの上でゴロゴロと仰向けからうつ伏せ、また仰向けという一回転をし、内壁にぐるりと薬液をつける。

 

さて、お次は鼻の麻酔を3液、順番に入れていく。

1液目は、点鼻薬のような感じ。しばらく置いて、2液目を投入。これが結構痛い。

2液目は麻酔で、かなり強いアルコールといった感じだ。ガツーンとした痛みが走り、涙が出た。泣くつもりもなく、泣くほどの痛みではないのだが、自然現象とでもいった感じで反射的に涙が出たのだ。そして、またしばらく置く。

3液目は、ドロッとした液体を針なしの注射器でぎゅーっと入れ込む。この時点ですでに麻酔は効き始めている。

液はのどに落ちるのだが、すべて飲み込んでも大丈夫である。

 

最後に、筋肉注射である。

肩というか、インフルエンザや予防接種を打つあたりに、

かなり痛い注射が撃ち込まれる。(筋肉注射は全般、痛い)

胃の収縮を抑えて、見やすくする薬剤だ。

 

さて、すべて準備が整ったら、鼻から胃カメラを入れる。

カメラの先にジェルをつけているので、するっと意外と簡単に入るのである。

喉にカメラが到着したら、ごっくんと飲み物を飲む要領でカメラを通す。

ここで、腹式呼吸が大事になる。

腹式呼吸を忘れると、のどが、おえっとなり、かなりつらい。

おえっとなり始めると、看護師さんに背中をさすられ「腹式呼吸ですよー」と促される。

腹式呼吸に慣れてしまえば何ともなく、先生と一緒に胃の内部を見ることも可能。

見ない方がいいような気もするが、見たいもの恐さで見るのである。

若干、あ、荒れてる。。。あ!黒い丸いのがあるではないか!

と驚いたら、腸へと続く穴だったりと、終始ドキドキしっぱなし。

これは見る価値ありと思う。

 

そして、食道も一緒に見てくれ、検査は終了。

 

診察室に呼ばれてお話を聞く。呼ばれるまでは、検査室でゆっくりしており、

検査室から診察室まで外を通らず行けたので、楽であった。

全体的に荒れており、若干委縮しているので、ピロリ菌の除菌のお薬を処方された。

抗生物質のため、7日間、朝晩の2回、きっちり飲まなくてはならない。

 

酒好きの自分にはちょっと辛い7日間になりそうである。

LG21のヨーグルトも食しながら頑張る。

 

美味しいものを、美味しくいただくために。

胃の検査は大事である。

 

※まさかピロリが胃の中にいるなんて思ってもみなかったので、かなり焦りました。

祖父が胃がんだったので、吐血のイメージしかありません。恐ろしい。

そして、恐ろしいことに、胃カメラの長い長いケーブルがどんどんと自分の体の中に入っていくという。人の体の不思議とでも言いましょうか。面白いものですね。

私の右の鼻の奥が、以前より広がった気がしますが、バリウムより、胃カメラですね。 

おススメです。

【東中野】 キャラヴァンサライ包 で アフガンに思いを馳せる

神奈川県に住んでいる自分からすると、中央線は遠い。

初めてこのお店を知ったのは、孤独のグルメである。

番組をずっと見ているが、行ってみたいと思ったお店はここが初めてだ。

 

キャラヴァンサライ包(キャラヴァンサライパオ)

 

アフガニスタン料理との触れ込みだったが、アフガニスタンというよりは西アジア料理と広い地域のものだった。

 

年に1回、必ず行っている。

本当はもっと行きたいし、近所にあったら毎日のように通ってしまうかもしれない。

それほどに好きなのである。

 

お料理は羊やトマト、辛いものが好きであれば

絶対にはまること間違いなしである。

自分は辛いものは苦手なので、辛くない料理だけを食べている。

 

今年行ったときは、一人でカウンターで飲んだため、

鉄なべ料理も乳酒も頼めず歯がゆかった。

 

しかし、ローストトマトを頼んだら、これが美味。

濃厚でしっかりとコクがあり、塩がさらに味をまろやかにしている。

それでいて後味はすっきりなので癖になる。

 

カバブはもちろんおススメ。

鉄なべ料理も、ナンも。

そうそう。ナンがカレー屋のナンと違い、油っぽくないし

たくさん食べても胃もたれしないのがとてもいい。

餃子のようなものに、さわやかなソースがかかっているものも大変おいしい。

 

というか、美味しいものしかない。

 

席は、分煙。

赤じゅうたんで靴を脱いで上がり、ローテーブルに床に座るスタイルが禁煙。

カウンターと大テーブル(相席になることがある)と小さいテーブルがあるのが喫煙。

大通りに面したところに、屋台のようにカバブを焼いている周りをカウンターが囲んでいて、そこでカバブを楽しむ方もいる。

 

お酒も種類が豊富なので、焼酎からカクテルから、ワインやら日本酒やら。

好みが異なる人間とでも気兼ねなく行ける。

日本酒が好きの人と行くならば、乳酒のポットを頼むとよい。

サッパリとした、しかし、乳臭さはない、良いお酒である。

 

ただ、飲みすぎ食べすぎに注意が必要だ。

 

※アフガンに思いを馳せながら、赤じゅうたんの上で座って食事をするっていう行為が、非日常の中の日常でとても居心地がいいのです。あー行きたい。いきた過ぎます。

方向音痴は前を歩きたがる

自分の周りには方向音痴が多数いる。

 

その方向音痴にも、色々いるわけだ。

地図を見ているのに間違える。

自覚の有無と自信の有無。

 

無自覚、で自信満々の方向音痴にかぎって、前を歩きたがる。

 

根拠のない謎の自信に満ち溢れている。

 

初めて来た場所でご飯を食べる、お店を出た瞬間に歩きだす。

あまりの自信ありげな歩調に、こちらは安心をしてはいけない。

そう、安心していると、迷う羽目になるのだ。

 

そういうヤツにかぎって、なぜか一番乗りで店を出る。

そして、一番前を歩く。

 

ぼーっとしている人間は、騙されて、迷ってたくさん歩く。

 

まぁ、実は、迷って騒ぐのも楽しい。

謎の自信はどこからやってくるのか。

全くおもしろい奴らなのだ。

是非そんな奴らを観察してほしい。

嬉々として、迷いに行っている姿を。

いやあ、愛しい奴だ。と眺めてほしい。

 

方向音痴は前を歩きたがる。

 

※あなたの周りの方向音痴はいかがですか?方向音痴ではないと思っていた人が、方向音痴だったと気が付くのは、その人のエリアから抜けた時です。色々な人と一緒に出掛けて、その方向音痴ぶりを楽しんでください。

【読書】 火星の人 アンディー・ウィアー

 

SFは好きだ。

小説も、映画も。宇宙って、ロマンだよ。

と思っている人間なので、読まないわけにはいかない。

図書館で予約して5か月待った。

 

この小説は、はじめは無償で公開されていたのだが、

読者からまとめて書籍として読みたいとの要望があり、

kindle電子書籍を出した。

作者本人は無料でよかったらしいが、システム上それができず、

販売価格は最低価格の99セントだったらしい。

そこで凄まじいダウンロード数をたたき出し、出版社が出版権を取得し、

書籍化。更にそれに目を付けた映画会社が映画化の権利を得た。

 

映画のタイトルは「オデッセイ」

マット・デイモンが主演だ。

自分は少し苦手で、マット・デイモンの出ている映画はほとんど見ていない。

見たことがあるかどうかも定かでない。

 

はじめはクリス・プラットに主演を。という話もあったらしいが、

小説を読んでみて、知的なおバカキャラマット・デイモンが演じて正解だったのではないかと思う。(まだ映画は見ていない)

クリス・プラットは大好きだが、知的というよりは、サバイブ肉体派おバカキャラな気がするからである。

 

読書は自分用のメモなので、読みたい方は最後までお付き合いください。

 

ストーリーは、第三者視点とマーク(火星に取り残される人)の視点で描かれる。

(途中に状況説明が入る部分はある)

マークの視点といっても、ログを残しているので、それを読んでいる感じだ。

ただそれだけ。

火星に取り残されてしまったマークがどうやって助かるか。

様々な困難に立ち向かうのだが、そこに外部要因はない。

外部要因というのは、火星人とか、隕石だとか、どうやっても立ち向かうのが難しいものではない。SFはそう言ったものが出てくるのも多いし、それもそれで面白いのだが。

これはたった一人で火星に取り残された人間が、どうやって様々な問題を解決してサバイブして助かるか。という、だいぶんスケールは小さくなるだろうが、自分に置き換えて簡単に感情移入してしまえる。

次々と問題が出てきて、つらい状況に陥るのだが、マークの明るくてユーモアのあるログに思わず声を出して笑ってしまう。

助かったときは(助かるとわかってて読んでいるわけだが)本当にほっとして、目が潤むほどである。

マークだけの力ではなく、周囲の多大なるサポートがあり、そして彼は助かったのだ。ドラマだ。

 

細かいところには突っ込みどころがあるらしいが、自分は化学者でも宇宙力学専門でもなく、そんな詳細なことは分からないので、全く問題なく楽しめた。

 

ありえないシチュエーションとか、ないし。非科学的なこともないし。安心して読めるSFドラマだった。

 

映画見よう。なんで映画館で見なかったのか。と、後悔しきりである。

 

 

※単行本の表紙が、マット・デイモンの顔が大写しになっているのですが、これ、恐いんですよ。部屋に置いておくときは、表紙を下にすることをお勧めします。 

 

 

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(上) (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)

火星の人〔新版〕(下) (ハヤカワ文庫SF)